こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
今回は、純正ディスクボルトの寸法を公開します。
なお、ここで紹介する数値は、すべてボク自身が実際に計測したものです。
ボルトの流用や社外品に交換する際に参考になるはずです。
後半では、ディスクボルトを選ぶときの注意点をまとめています。
ぜひチェックしてみてください。
ディスクボルトの互換性
類似するボルトごとに一覧でまとめました。
寸法はすべて実測値のため、製品誤差によって多少の違いが出る場合があります。
ディスクボルトの種類と特徴
ディスクボルトの頭部形状は、大きく分けて 2種類 あります。
六角溝タイプ (ボタン/低頭ボルト)
頭部を薄くできるため軽量というメリットが。
先の純正データのうち①~⑧がこのタイプ。
つまり、純正のほとんどが六角溝タイプを使ってるわけですね。
フランジ六角タイプ
工具が掛けやすく、作業性に優れるのが特徴。
先のリストでは⑨のみ。
六角ボルトを使ってる車種はほんの少し。
ただし、サーキットでは逆。
圧倒的にフランジ六角が主流。
六角溝を使うのは、ヨシムラさんを筆頭にスズキのチームだけ。
ボルト選びの注意点①
低頭ボルトやボタンボルトからフランジ六角へ仕様変更しているメーカーは珍しくありません。
弊社もフランジ六角仕様にしています👇

こうしたボルト変更で注意すべきが、フロントフォークとのクリアランス。
フランジ六角化により頭部の厚みが増すからです。
上図のホンダ純正のように、厚みがあれば変更しても問題ないありませんが…
特に注意すべきは、V-MAXなどフラットディスクを使ったヤマハ車!
クリアランスが極端に少ないので、ほんのわずかな差で接触する可能性があります。

スズキのチームが低頭を使うのもフラットディスクのため(※)
ホンダ、ヤマハ、カワサキのチームはオフセットディスクだから余裕があるんです。
(※)補足
スズキのチームから低頭を使うのは「当たるから」と聞いたことがあります。
でも、ボクが見る限りフォークとのクリアランスは十分。
もしかすると“別の何か”と干渉するのかもしれません。
この点はいずれ詳しく聞いてみたいと思っています。
ボルト選びの注意点②
段付きディスクボルトを流用する際は、ザグリ深さ と かかり代 に要注意。
これを誤ると、ボルトが正しく締まらずトラブルの原因になります。
例えば・・・
ハヤブサの例
~’07モデル
⑤の09106-08125を使用
全長:33mm、段の長さ:11.5mm
’08~モデル
③の09106-08160を使用
全長:21mm、段の長さ:7mm
これを逆に使うとどうなるか・・・
’07ボルトを’08ホイールに使用した場合

ホイールのザグリもボルトの段にあわせた深さになっていることが多いです。
そのため、底づきする可能性があります。
足まわりは、できるだけ軽く仕上げたい部分。
長いボルトに変えるケースはまずないでしょうね。
’08ボルトを’07ホイールに使用した場合

装着自体は可能です。
ただし、ホイールのネジ山開始位置が従来より奥になるため かかり代不足 になります。
強度的に不安が残る状態です。
ボルトをショート化にしてる人は、再確認したほうがイイかも。
なお、かかり代に関してはこちらの記事で紹介しています👇
ボルトのかかり代の考察
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今回はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございます。




















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