【注意】 ブレーキフルードはブレーキオイルではありません!

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こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。

今回はブレーキフルードについてのお話。

ブレーキフルードって実はブレーキオイルではありません。
では、いったい何なのでしょうか?

なぜ、ブレーキオイルと表記されることがあるのでしょうか?
なぜ油圧式ブレーキと呼ばれるのでしょうか?

今回はその理由を簡単にご説明します。

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ブレーキフルードとは?

ブレーキフルードはズバリ! アルコールなんです。
正確には、ポリエチレングリコールモノエーテルという成分になります。

長い名前で 「なんだそれ?」 って思いますが、
重要なのは、オイルではなくアルコールということです。

略して グリコールエーテル とか グリコール と呼ばれています。

なぜ、ブレーキオイルと呼ばれるのか?

ブレーキオイルと呼ばれる理由は、当初のブレーキ液が鉱物油だったからです。
昔のブレーキ液はオイルが使われていたのです。

また、グリコールエーテルや鉱物油の他にもシリコーンのブレーキ液もあります。

シリコーンのブレーキ液はハーレーが純正採用していることで有名です。
とはいえ、ハーレーも2005年からグリコールに変更されました。

よって、現在のブレーキ液のほとんどはグリコールエーテルになります。

ブレーキフルードに対して耐油性は関係ない

ブレーキ液がオイルでないなら、ブレーキパーツに耐油性は必要ありません。
かわりに必要なのは耐薬品性になります。

ゴム類に関して言えば、耐ブレーキ液性という項目があります


⇑ 図はゴムの特性の一覧表です。
作動油の欄にあるグリコールが、耐ブレーキ液性になります。

用途や使用部位によって優先順位が変わる

ブレーキパーツの材質は、ブレーキ液への耐性だけではダメです。
用途や使用する部位によっては、他にも重要なことがあります。

では、具体的に各部の材料が
どのように選定されるか説明したいと思います。

なお、マスターシリンダーやキャリパーのボディは
アルミ製で金属類はフルードの影響を受けません。

よって今回は、ブレーキパーツの付属品である
ブレーキタンク、タンクホースなどについて説明します。

ブレーキカップやOリングの場合

油圧をかけるためのブレーキカップ (ピストンシール)
漏れを防ぐためのOリング.

これらは EPDM (エチレンプロピレンゴム) の一択になります。

先ほど資料見ても耐グリコール性のゴムはいくつかありますが、
最も耐性があるのがEPDMになります。

また、ピストンシールやOリングはブレーキパーツに内蔵される部品です。
雨・風や紫外線の影響を受けることはありません。
よって耐候性は必要なく、気をつけるのは耐グリコール性のみとなります。

NISSIN、bremboなど、ほぼ全てのメーカーが
ピストンシール、OリングにはEPDMを使用しています。

リザーバータンクホースの場合

リザーバータンクのホース選択でありがちなミス
耐油性のチューブやフューエルホースの使用です。

フルードはオイルではないので耐油性は必要ありません。
耐グリコール性がなければ、間違いなく汗をかきます
汗をかくとはリザーバータンクホースからフルードがにじみ出ることを言います。
(上図参照)

また、先ほどのOリングとは違い外気に触れます。
そのため雨・風や紫外線への耐候性耐食性も必要となります。
なお、耐候性・耐食性は耐オゾン性とも言います。

先ほどの資料からこれらの条件に合うものを探すと・・・
そう、やはり EPDMなんです。

リザーバータンクホースを選ぶ場合は、材質を気にしてください。
EPDM であればまず安心です。

ちなみにレースでは、頻繁に交換・チェックされるため
材質はあまり気にしていません。
半透明のホースを使うのは作業性を重視してるからです。

余談ですが、ホースの選定に必要なことがもう1あります。
それはサイズです。

NISSINとbremboではホースのサイズが異なります。
詳しくはトレビアの記事に記載してあります。
合わせてお読みください。

ブレーキタンクの場合

ここで言うタンクはマスターシリンダと一体式の金属製ではありません。
別体の樹脂 (プラスチック) 製のものになります。

ということでコチラが樹脂の特性表になります⇩

樹脂と言っても様々あります。
この中でブレーキタンクに適したものを考えてみましょう。

① ブレーキフルードを入れるための耐薬品性が必要。
② 製作のために成型性が必要。
③ タンク容量が確認できるよう、透明か半透明であること。
④ 外気に触れるため耐候性も必要。

これらを満たす材質はと言うと・・・ないです(-_-;)
流石にこれだけの条件を満たすのは厳しいようです。

では、実際にどんな材料で出来ているかと言うと
以下の3種類が多く使われています。

ポリプロピレン : PP
ポリアミド (ナイロン) : PA
ABS樹脂 : ABS

この3つ、①~③の条件はクリアしていますが
④の耐候性だけはイマイチなんです。

これ、車に原因があるとも言われてます。
車の場合、ブレーキタンクはボンネットの中。
そのため耐候性がないPP、PA、ABSが具合がよく
それがブレーキタンクの材料として定着したとも言われています。

スズキのタンクステーの場合

最後はオマケ。
ゴム製のタンクステー。

スズキのレース専用部品です。
ヨシムラさんをはじめ現在も使われています。

これはもう、ハッキリ言って何でもイイです。
耐薬品性や耐候性もそれほど重要ではありません。
まぁ、強いて言えば重要なのは硬度ぐらいでしょうか。

理由は簡単、痛んできたら交換するからです。
使い捨てとまでは言いませんが・・・。

先ほどのタンクホースもそうですが
レースだからこそ条件が緩いという部品もあります。



今回の記事はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございます(^^♪

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この記事を書いた人
モトロオーナー

10代のとき『特攻の拓』の天羽時貞のバイクがカッコいいと思いSRを購入
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カッコいいカフェレーサーをつくりたいという気持ちから某パーツメーカーに就職
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自分で設計から製造までしたくなり退社し、マシニングを学ぶ
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ROCKMANを起業
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新たな挑戦を繰り返し
結果パーツメーカー、レースチームで多数の製品開発を行う
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心機一転、元ROCKMANとMotoをかけて ”モトロックマン" と改名し、今に至る

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