こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
弊社ではカナダのアパレルブランド 「ライドリッチ」 を取り扱っております。その中で売れ筋のひとつがヘルメット用ステッカー。
先日、そのステッカーに関してこんな質問が来ました。 「ステッカーの上からクリアの塗装しても大丈夫ですか?」
いつかこの質問がくると思ってましたが、ついに来ました。でも塗装は専門外、ハッキリ言って全然わかりません。
なので、知り合いの塗装屋さんに聞きまくりました。どこもバイクやヘルメットを専門にした有名店です。
でも、ここで問題が発生。計3社に確認したのですが、微妙に回答が違う・・・(-_-;)
それぞれのノウハウがあるわけですね。自分なりに要約しようかと思ったのですが、やめます。
中途半端なボクの解釈を入れるよりも教わったことをそのままお伝えします。
ステッカーの上からのクリア塗装について
「プロに聞く、ステッカーの上からクリア塗装について」 では、Q&Aのスタートです。
Q1:ステッカーの紙質による影響は?
A社:
「紙の素材によってはシワクチャになることがあります」
B社:
「最近のステッカーなら何も問題ありません」
C社:
「最近のステッカーは耐候性を高めるため表面にPP (ポリプロピレン) が施してあり、
それがあることで紙への影響はありません。でも、PP自体に塗料がのりにくいです」
Q2:塗料の種類は?
A社:
「ウレタンなら問題ないです。ラッカーは基本使わないので・・・。」
B社:
「ラッカーでも十分キレイに塗れます」
C社:
「出来栄えは塗料の種類よりも経験。ただし、良質な塗料であるほどステッカーの変色も抑え、耐久性も高いです。」
Q3:貼る場所での違いは?
A社:
「金属なら比較的簡単。 樹脂は種類によっては困難なものがある」
B社:
「どこだろうとキレイに貼れば問題ありません」
C社:
「丸みがある場所は、ステッカーに入った気泡を完全に抜き取るのが難しい。そこに塗料が入るとステッカーが浮いてしまいます」
Q4:ヘルメットのステッカーはどうですか?
A社:
「ヘルメットの再塗装は強度がおちるためメーカーから禁止されてます。ちなみに再塗装するとリペアパーツが出してもらえません」
B社:
「現在の状態にステッカーを貼ってからの塗装ならOK」
C社:
「ヘルメットを剥離すると中の樹脂がでてきます。塗料は溶剤なので樹脂に影響を及ぼします。そのためメーカーからは禁止されています。また、リペアパーツの設定があるものは普通に買えますが、設定のない部品はメーカーに作業依頼となります。その際に再塗装されていると作業してもらえません」
Q5:ヘルメットにステッカー&クリア塗装の金額は?
A社:
「やらなくもないけど、上手くいく保証はありません。あまりにも大きいものはお断りします」
B社:
「見てみないと、見積もりがだせない」
C社:
「お断りします。どうしてもって、頼まれればやりますが・・・、保証できないうえに高いですよ」
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はい、Q&Aは以上になります。
楽観的な回答と神経質な回答とありましたね。どう受け取るかは自由です。
最後にオマケでレースチームがどうしてるかを説明します。
レースチームのスポンサーステッカーは?
基本的にスポンサーステッカーの上からクリアを吹きつけることはありません。貼りっぱなしです。
まぁ、強いてあげるとコンストラクーとタイトルスポンサー。この2つはデザインに含まれているので塗装されている場合もあります。
でも、写真のモンスターエナジー・ヤマハのM1の場合、モンスターエナジーはタイトルスポンサーですが、ステッカーに塗装は施されてません。
複数のロゴをまとめたステッカーが流行り
最近は複数のロゴを入れたステッカーが多く見られます。
これ、黒シートの上にステッカーを貼ってると勘違いしてる人が多いです。ボクもその1人でした。
実は、はじめからこの状態で印刷されてるんです。これで1枚のステッカーなんです。このほうが貼る失敗が少なくてイイですね。
シーズン途中でスポンサーの変更や追加があったときは作り直します。自社で作るとこもあれば、外注に出すチームもあります。
今どきはステッカー1枚からでも作ってくれる印刷屋さんがいっぱいです。皆さんも一度試してみてはどうですか?
ただし、既存するブランド名を入れたものを販売すると著作権や商標権違反になるのでご注意ください。自分の趣味範囲ならOKみたいです。(あくまでも自己責任となりますが・・・)
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はい、今回の記事はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございます
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