【ギヤシャフトとペダルの互換性】
こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
最近、ステップネタが多かったせいか、こんな質問がきました。
「シフトペダルが通常タイプのものと別体タイプのもので悩んでいます。どっちがイイですか?」
この質問、どういうことかと言うと
左・シフトペダルがエンジン(もしくはフレーム)に取り付けてあるタイプ
右・シフトペダルがステップに取り付けてあるタイプ
「この2つ、どっちがイイの?」
という質問なんです。
では、お答えします。
※スマホでの見易さを優先してます。PCよりもスマホでみることをオススメします。
別体ペダルには理由がある
通常タイプと別体タイプの優劣の前に以下の2つの画像を見て下さい。
この2つの写真、どちらも別体ペダルです。
この2台、車種は異なりますが、ある共通点があります。わかりますか?
答えは、ギアシャフトの位置。
ギアシャフトがエンジンの上側に設置されているんです。
つまりギアシャフトが上側に設置されたとき、ペダルは別体式になるわけです。
その理由はコレ👇
ギアシャフトがエンジン上側にあるときに通常ペダルにするとこういった状態になります。
シフトロッドが邪魔になります。
ステップってカカトでホールドします。
なのでこのシフトロッドが操作に影響するのかわかりません。
でも、見た感じからして邪魔くさいですね。
通常タイプと別体ペダルはどっちがイイの?
別体にしてる理由が車両の都合によるもので仕方なく、というのであれば通常タイプのほうが優れてることになります。
たしかに図面でのトレース (机上の理論) でも、通常タイプのほうが合理的です。
別体式はシフトチェンジの際、足から遠ざかる動きをするからです。
でも、実際に操作しても違和感はありません。
試乗比較すると、微妙な違いを感じ取ることはできます。
でも、2つの違いは「ふ~ん」という程度。
そこに良し悪しはありません。
なので質問の答えは 「どっちもいっしょ」
通常タイプと別体タイプに優劣はありません。
ファクトリーチームのシフトペダル
ここからはファクトリーチームのシフトペダルを見ていきましょう。
ギアシャフトの位置とシフトペダルを意識して見て下さい。
REPSOL HONDA RC213V
RC213Vのギアシャフトは下側に配置。
よってペダルはステップに配置されます。
MONSTER ENERGY YANAHA YZR-M1
現行のM1もギアシャフトが下側、ペダルもステップに配置。
先ほどのRC213Vがステップバーと同軸ペダルであったのに対しM1は別軸ペダルです。
この違いが操作に影響することはほとんどありません。
詳しくはコチラをご覧ください👇
【ステップの考察】同軸ペダル VS 別軸ペダル
SUZUKI ECSTAR GSX-RR
ここまでMoto GPの国内3チームはどれも同じ仕様。
ギヤシャフトは下側配置、シフトペダルはステップ配置。
では、スーパーバイク系はどうでしょうか?
TEAM HRC CBR1000RR-R
Team HRCはスゴイですね~。
ギアシャフトが上側あるにも関わらず、ペダルのステップ配置に成功してます。
ペダルとヒールガードの位置も揃っているため、操作に違和感を感じることもないでしょうね。
ちなみに前のCBR1000RR(ダブルアール)のときは別体でした。
YAMAHA FACTORY YZF-R1
R1は15年のフルモデルチェンジ以降ずっと別体式です。
KAWASAKI RACING ZX-10RR
ギアシャフトが下側のためペダルはステップ配置となります。
ギアシャフトに取り付けられたギアアーム (ギアレバー) が上を向いてます。
先にあったRC213V、GSX-RRをもう1度見て下さい。
下向きになってます。
向きの違いの理由、わかりますか?
ZX-10RRも本来は下向きなんです。
でもレースでは逆シフトにするためギアアームを逆さまにしてるわけです。
RC213V、GSX-RRはレース専用車なので逆シフトが正位置に設計されてます。
対してこのZX-10RRもレースベース車ではありますが、ベースエンジンは市販車と同じため正シフトが基準になっているわけです。
YOSHIMURA GSXR1000
上図は2016年の仕様。
このときはシフトロッドが邪魔してました。
でも、流石のヨシムラさん。
翌年にはヒールガードを使って対策。
最近は、別体式に変更されてます。
ギアシャフトが上側のときは、この配置のほうがしっくりきますね。
補足
ライダーのなかには、別体式を好む人もします。
でもそれは、タッチの違いによるものではありません。
別体の場合、足元にペダルがなくなるのがイイということなんです。
誤ってペダルを踏むことがなくなるから、です。
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今回はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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