【カッコいい首下って何?】 見えない部分もカッコつけろ!

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【M7が21mmの理由】

こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。

今回はボルトの首下について。

首下って言うのはボルトの座面より下の部分のことです。

取り付けてしまえば見えなくなるのですが、ここにも「カッコ良さ」があるんです。

そう、ファクトリーチームのボルトは首下までカッコいいんです。

では、どういうことなのか説明します。

カッコいい首下とは

ネジ山のスタート位置が、できるだけネジ穴に近い状態がカッコいいんです。

絵にするとこんな感じ👇

一応言っておきますが、首下が全部ネジ山になってるものを全ねじと言います。

対して、上の絵のようにネジ山が途中までのものを半ねじと言います。

半ねじのネジ山でない部分を英語ではシャンクと言いますが、日本では正記名がありません。

そのため、半ねじ部と呼ぶ人が多いですね。

なぜカッコいいのか?

半ネジ部分はネジ山より強いです。

M10のボルトの場合、半ねじ部の径は9.96~9.95mm
対し、ネジ山の径は9.8mm程度。

この時点でネジ部のほうが弱いわけです。
でもさらにネジの谷は細くなっており、もっと強さに差がでます。

また、ボルトは締め付けたときにネジの噛み合ってないところが伸びます。
なので、ネジ穴から出たネジ山が短いほど伸び率が低く強い。

ネジ穴とネジ山が近いほど強く、専用度が高い状態というわけです。
だからカッコイイんです。

ネジ山が長いメリット

ネジ山穴とネジ山スタート位置を近づけるのは折れにくくするためです。

では、折れてしまったらどうでしょう?

半ねじの場合、ネジ山のスタート地点がきっかけとなって折れます。

ネジ穴とネジ山のスタート位置が離れていれば、ボルトの突き出しが長いためボルトを抜くのが容易になります。

ヘリクツみたいな話ですが、折れたことを考えるとネジ部の突き出しが多いほうがいいってわけです。

ネジ穴とネジ山を揃えるのは無理

ここまで説明しておいて今さらですが・・・

ボルト選択の際、ネジ穴とネジ山の位置関係は無視してください。
って言うか、近く狙うのは無理なんです。

偶然近くなることはあっても、狙ってはできません。

理由は、ネジ山の長さが規格で決まってるから。
ディスクボルトやサスのリンクなどの専用でない限り、規格にならったものを作るからです。

探しても、そうそう見つかるもんじゃないです。

例えば、ウチでラインアプしてる “ステム用ボルトセット”
これもステムに合うボルトであってステム専用ではないんです。

部位ごとに全て専用品をつくるは在庫負担が多きすぎる。
それが出来るのはファクトリーチームだけ。

だからファクトリーチームのボルトはカッコイイんです。

ねじ山の規格

では、実際のネジ山長さがいくつかと言うと・・・
規格では2種類の計算式があります👇

① 2d+6
② 2d+12

dはネジの径です。
①の計算式でM6を計算すると、2×M6+6で18mmになります。

つまりM6だったら首下が30でも40でもネジ山の長さは18mmなんです。

首下が18mm以下の場合は全ねじになるわけです。

※モトロックマン製は、18mm以下でも2mm弱の半ねじ部を設けています。

①と②のどちらの計算式を使うかは、ボルトの種類によって異なります。

2輪・4輪用のボルト (つまりメーカー純正ボルト) は①の規格が使われています。

モトロックマンのフランジ六角ボルト


弊社のフランジ六角ボルトは頭部がオリジナル寸法で、ネジ部は①の計算になります。

でもチョットだけ違います。

半ネジ部からネジ山までの間には、テーパーになった加工用のとり代があります。

某ファクトリーチームに習い、モトロックマンもこの部分をネジ部としてます。

従って、ネジ有効長は計算より1.0~1.5mmほど短くなります。

M6の場合、16.5~17.0mmになります。

モトロックマンのキャップボルト


弊社のキャップ及びテーパーキャップは、②の規格品になります。

当初は①だったのですが、②に変更しました。

理由は、ネジ部が長いボルトを必要とするケースもあるから。

そんなとき、有効長が全部同じで短いと全滅になるからです。

なお、フランジ六角と同じで計算より1.0~1.5㎜ほど短いです。んです。

なので、ボルト工場が常時生産してるものを購入してるのです。

M7X21mmって何ですか?

最後にM7でしかも21mmというヘンテコなボルトについて。

これ何に使うかと言うと、bremboのレース用リヤキャリパー。

取付部がφ7だからM7を使います。

レース用部品はギリギリまで攻めてます。
M6では弱いけど、M8までは必要ない。
それならM7に使用ってわけなんです。

なお、このタイプのブラケットは10mmで作ります。

キャリパーの取付部の厚みも10mm。
なので、合わせて20mm。

でもボルトはあえて21mm

その理由はボルトの先端に「面取り」があるから。

面取りした部分はネジ山がなくなります。

ブラケットが10mmと薄いのでネジ穴は全て使いたい。

なので面取り部分を突き出させると20.5~21mmの全長になるというわけです。

また、用途が決まっているためネジ有効長も専用設計してあります。

ネジ穴とネジ山のスタート位置をできるだけ近くし、強いものにしてあります。

ウチに限らず、おそらくどのチームもリヤキャリパー用は似た寸法になってます。

M7がない、あっても20mmって言うのなら、バイクに特化したボルトメーカーではないのでしょうね。



今回はここまでになります。
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