【ファクトリーチームの使うキャリパー】
こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
今回は、リヤキャリパーに関してのボクの疑問を記載しています。
もし、この疑問に関しての答えをお持ちの方がいたら、是非ご教授ください。
後半はファクトリーチームが使うリヤキャリパーも紹介いたします。
なぜ、bremboしか使わないの?
2022年、Moto GPには12チームが傘下しました。このうちbremboキャリパーを装着したチームがどれだけか知ってますか?
なんと、全チームなんです!
しかも、前後キャリパーだけでなく、マスターシリンダーまで。
流石ですね~。
でも、bremboってレーススポンサーしてないんです。
ファクトリーマシンのカウルを見て下さい。
どこ探してもbremboのロゴはありません。
つまり、どのチームも購入してるわけです。
あの高額なキャリパーやマスターを毎年購入するって・・・ファクトリーチームどんだけ~💦
ちなみにOHLINSも同様、レース提供してません。なのでOHLINSのロゴもレーサーにはありません。
でも、なんでbremboしか使わないのでしょうか?
それだけ優れてるってことはわかろます。でも、シェア100%となると何か他に理由があるのでは? と考えてしまいます。
なぜ、ホンダもbremboを使うの?
GPにおいてヤマハやスズキがbremboを使うことに対しては何とも思いません。
でもホンダが使用することに関しては「なぜ?」って思っちゃいます。
なぜ「なぜ?」かと思うか、それはNISSIN(日信工業)がホンダの子会社だから。
つまり、自社製品を使ってないわけです。
ちなみにショーワ、ケイヒンもホンダの子会社です。
なのでRC213VはOHLINSではなくSHOWAのときもあります。
でも、ブレーキに限ってはNISSINの装着はありません。
それだけbremboが優れている、ってことなら
なぜ、SBKやJSBでCBRにNISSINを使うの? と考えてしまいます。
なぜ、ラジアルを使わないの?
リヤキャリパーに関しての「なぁぜなぁぜ?」は他にもあります。
リヤ用のラジアルキャリパーをホンダしか使ってないことです。
フロントと同様にリヤもラジアル方向にキャリパーを配置したほうが効果が高まります。
なのに使っているのはRepsol HondaとLCR Hondaの2チームだけ。
2チームしか使ってない、しかもどちらもホンダのチーム。
となると何か政治的な背景があるのでは? と考えてしまいます。
ファクトリーチームが使うリヤキャリパー
では、ここからはファクトリーチームが使うリヤキャリパーを紹介します。
Moto GPではbremboのシェアが100%でしたが、SBKやJSBになるとNISSIN・のチームもあります。
LCR honda RC213V
メーカー:brembo
品 番:XA80830
ピストン径:24
取付ピッチ:―
Monster Energy yamaha YZR-M1
メーカー:brembo
品 番:XA206001
ピストン径:24
取付ピッチ:64
Suzuki Ecstar GSX-RR
メーカー:brembo
品 番:XA1J040
ピストン径:30
取付ピッチ:64
Team HRC CBR1000RR-R
メーカー:NISSIN
品 番:
ピストン径:
取付ピッチ:
Yamaha Factory YZF-R1
メーカー:brembo
品 番:X206001
ピストン径:24
取付ピッチ:64
Kawasaki Racing ZX-10RR
メーカー:brembo
品 番:X206001
ピストン径:24
取付ピッチ:64
Yoshimura GSX-R10000
メーカー:NISSIN
品 番:
ピストン径:
取付ピッチ:
YART YZF-R1
YARTのオリジナルのようですね。
オマケ
これ👇別の記事でも紹介してるのですが、マグネシムのキャリパーなんです。
80年代後半ごろって、「リヤブレーキは使わない」ってライダーが多かったんです。
リヤを使わない乗り方をする時代だった、とも言えます。
そんなころにあったキャリパーがこれ!
ボディはマグネシウム、ピストンは樹脂、金属パーツは全てチタン。
だからとにかく軽い! 軽い!!
実際に作動するため、レース車検も通過できるわけです。
「えっ!? マグネシウムなら熱で燃えちゃうのでは?」
「プラスチックのピストンで大丈夫なの?」
って思いませんか?
その通り!!
なので、走行時の使用は禁止されてました(笑)
裏面の ”HRC” の刻印見えますか?
そう、これホンダが使ってたんですよね。
でも、こんなの思いついても普通は作らないですよ。
実際に作ってしまうところが流石です。
オマケのオマケ
せっかくなので、リヤブレーキを使わなくなった原因について説明します。
色々な説があるのですが、一番はじめに使わなくなったのはRC30のライダーと言われてます。
また、使わなかったのではなく使っても効かなかったといのうが正解のようです。
RC30は片持ちのリンクシステムで、リヤキャリパーはトルクロッドで固定されてました。
リヤブレーキをかけてもリヤサスが動くように考えられていたわけです。
でもこれが原因でブレーキペダルを踏んでも姿勢変化が乏しく、フロントに荷重がかからない。そのため、初期旋回が上手くいかないわけです。
トルクロッドのキャリパーの装着状態は、簡単に言えばセミフローティングって感じです。
画像を見れば一発でわかります。
著作権の都合上、ブログに載せれないので気になる方は検索してみてください。
なおRC45からはリジット式でリヤキャリパーを固定してるため、フロント荷重をかけるようになりました。
・
・
・
はい、というわけで今回はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございます。
コメント