【なにがホント!?】 みんな言ってることが違う!

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【真実はいつもひとつ!ではありません】

こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。

ショップによって言ってることが違う! なんてことありませんか?

ボクもしょっちゅうあります。

レースチームによって言ってることが全く違うことが多々あります。

そんなときどうしてますか?

ボクの場合、強いチームの発言だったり、リスペクトしてる人の発言を信用していました。

でも最近、自分が質問される側になってこの理由がわかりました。

そんなわけで今回は、チームやメカニックによって意見が異なる理由を説明します。

真実はいつもひとつ! ではない

いきなり結論です。

意見が異なるのは、答えが1つじゃないから

また、答えがいくつもある原因は以下の2つ。

・経験の違い
・優先順位の違い

どういうことか、実際の例をもとに説明します。

例1:ロックナットの有無

レースではロックナットを使うチームとロックナットは一切使わないチームがあります。

例えばマスターシリンダーのピボットピン👇

この場所、ほとんどのチームが脱落防止のワイヤリングをしています。

ワイヤリングをしているわけですから、ナットはロック機構のないフランジナットを使うチームが多いです。

でもロックナットを使うチームもあります。
ワイヤリングしてるのにですよ。

理由は「精神的な安心を得るため」

それも、ライダーのためだけでなく、メカニックのためというのが面白いです(笑)

ちなみに純正 (市販車) の場合、ロックナットを使ってます。

上記をまとめると以下の3パターン

1. ワイヤリング+ナット (ロックなし)
2. ワイヤリング+ロックナット
3. ロックナットのみ

この3つ、どれが正解かわかりますか?

同じことが可倒レバーにも言えます👇

1つ目のホンダでは、可倒レバーにナットは使っていません。

2つ目のカワサキではロック機構のないフランジナットを追加してます。

3つ目のヨシムラさんはKナット (ロックナット) にさらにワイヤリング。

あたり前のことですが、絶対に緩んでほしくない部位です。

ホンダの場合 「ナット無しでも絶対に緩まない」 ということになります。

カワサキやヨシムラさんの場合 「緩む可能性があるならナットをつける」 といったところじゃないでしょうか。

回答は違いますが、それぞれのチームにとっての正解なわけです。

例2:ロックタイトの有無


次に紹介する例は、ディスクボルトにロックタイトをつけるかどうか。

ウチでもこの問い合わせは多いです。

まず先に言っておくと、チタンだからロックタイトするべき、しないべき、というのはないです。

単純に緩み止めとして必要かどうか、という問題です。

これもレースチームで意見が分かれます。
それも極端に分かれます。

「使わない」 というチームは、ディスクを含め一切使いません。

「使う」 というチームは、サービスマニュアルの指示以上に使います。

あと面白いのが、
耐久参加のチームは「使わない」傾向が強く
スプリントのチームが「使う」傾向が強い。

ちなみに耐久レースでは、ディスクを付け替えることはありません。

タイヤ交換の際、ディスクも装着された状態での交換となります。

話を戻します。

この件もロックナットのときと同じです。

「緩む可能性があるならロックタイトをつける」 という考え。

「不備がなければロックタイトなしでも緩まない」 という考え。

それぞれのチームにとっての正解なんです。

例3:ボルトのグリスアップの有無

最後はボルトのグリスアップ。

「オーバートルクになるから使わない」 という人もいれば逆に「締め付けトルクが安定するから使う」 という人もいます。

「モリブデンに含まれる金属粒子がカジリ対策になる」と言う人がいれば、かたや「不純物 (金属粒子) をネジ山につけたくない」と言う人もいます。

これも今までといっしょです。

どれが正しいというわけでなく、何を優先するかなんですよね。

ちなみにボルトへのグリスアップについてはコチラの記事をあわせてお読みください👇
【マニアック】チタンボルトのグリスアップについて考える

まとめ

重要なのは、作業に理由があること。

ディスクボルトにロックタイトを塗らないチームは、塗らなくても過去に問題ないということ。

「問題がないなら、わざわざメンドクサイことはしない」 というのは理由になってるわけです。

ちなみにここで言う「メンドクサイこと」とは、ロックタイトを塗って外した際の清掃のこと

もし掃除よりも優先するべきことが発生した場合、それは新たな理由となるわけです。

モリブデングリスも同じです。

「金属粒子がエンジン内でつまりの原因になるから使わない」

じゃあ、エンジンでダメなものをキャリパーマウントならいいの?

「いや、そりゃダメだろう」 と言うなら、なぜダメなのか。

「キャリパーマウントなら問題ないだろう」 と言うなら、なぜイイのか。

この理由があればいいわけです。

みんな目的は一緒なんです。
優先順位が違うだけなんです。

もし、言い分が180°変わったとしたら、以前よりも優先すべきことができたということです。



今回はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございま考え

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