【熱過ぎてもダメ、冷え過ぎもダメ】
こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
今回は冷却ダクトのちょっと変わった使い方を紹介します。
冷却ダクトとは
冷却ダクト、その目的はキャリパーの冷却です。
なんでキャリパーを冷やすかと言えば、ベーパーロックの対策。
ディスクとパッドの摩擦熱がピストンを伝わりフルードが沸騰する現象のことです。
冷却ダクトが走行風をキャリパーに送り込み、過度な温度上昇を防ぎます。
冷却効果が高いキャリパー
サーキットでは定番となった冷却ダクトですが、最近は使用率が減ってきてます。
その理由はフィン付きキャリパーの出現。
このフィンがキャリパーを冷やすわけですが、その効果が非常に高い。
よっぽど暑いときじゃない限り、冷却ダクトは使わなくて済むようになりました。
キャリパーの防寒対策
ここまではキャリパーの冷却方法についての話でした。
でも、ブレーキの制動力は摩擦熱によるものです。冷え過ぎもよくありません。
特に先ほどのフィン付きキャリパーは冷却効果が高いから注意が必要。
気温の低いときは、逆に防寒対策が必要になるんです。
対策としてよく目にするのが、フィンを塞ぐ方法。
冷却ダクトの変わった使い方
この、キャリパーのフィンを覆ってるのは、DANLOP RACINGのCBR1000RR-R。
これは、3月10日に鈴鹿の2&4の際に撮ったものです。
この同じ日、ヨシムラさんでは、またチョット変わった防寒対策をしてるんです。
これです、見て下さい👇
これ、どう思います?
「意味わからん、なんで?」ってのがボクの正直な感想。
だってフタするぐらいなら、ダクト自体を外すほうが合理的って思いませんか?
とはいえヨシムラさんですよ。
意味のないことするわけない。
なんで、ヨシムラの加藤監督に尋ねてみました。
そしたらビックリの回答。
なんと! 冷却ダクトを風防として使ってるんです。
つまりダクトがキャリパーにあたる風を防いでるんです。
冷やすための部品を使って、防寒。
超オモシロイ!!!!!
オマケ
最後にオマケを1つ。
カーボンディスクの場合、ステンレスよりもさらに高い摩擦力が必要。
つまり、より高い熱が発生するわけです。
でも、フルードは熱を嫌うから冷却装置が必要。
で、アプリリアのRS-GPはこんな風になってしまってるんです👇
カーボンディスクは冷やしたくないから、カバーで覆われてます。キャリパーは冷やしたいから、冷却ダクトを設置。
冷却と防寒を同時に行ってます。
おまけに冷却ダクトは空力を考慮したもので、しかもフェンダーと一体風のデザイン。
オモシロイですよね。
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はい、今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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