「ロッドエンドには専用スペーサーがあった!?」
こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
今回は、知る人ぞ知るハイミスアライメントスペーサーのご紹介。
では、早速いきます。
ハイミスアライメントスペーサーとは?
実は、ロッドエンド(ピローボール)専用スペーサーの一種なんです
ロッドエンドスペーサーには以下の3タイプがあります。
海外では、ロッドエンドスペーサー全般をハイミスアライメントスペーサーって呼ぶ人が多いです。
ロッドエンドスペーサーのメリット
特徴は、ロッドエンド側の径を玉ころの平面の径に合わせてること。
玉ころの径に合わせることで、アライメント角度(可動範囲)を拡大することが出来ます。
まぁ、図を見たほうがよくわかります👇
種類によって可動域は異なりますが、どれも単純カラーに比べて広くなっています。
ロッドエンドスペーサーのデメリット
画像の左から2つ、ハイミスアライメントスペーサーとステップダウンスペーサーは、差し込み式になっています。
そのため、スペーサーに通すボルトはロッドエンドのときよりサイズダウンする必要があります。
それに伴い、ボルトの対象物もネジ穴を変更しなければなりません。
ロッドエンド自体のサイズを上げる方法もありますが、これも対象物のネジ穴を変える必要があります。
どちらにしてもメンドクサイことです。
対し、テーパースペーサーならサイズ変更することなく使用が可能。
ただし、その分、ハイミスアライメントに比べ可動範囲が狭くなります。
バイクへの装着は無意味!?
ロッドエンドスペーサーのメリットである「可動域の拡大」、これがバイクでは効果がないんです。
バイクでは以下の場所でロッドエンドが使われてます。
・シフトロッド
・ステアリングダンパー
・リヤサスペンション
・リンクロッド
・ステップ (リヤのマスターシリンダ)
・リヤフローティングのロッド
これら全部、バイクに対し平行に取り付けられてるんです。
運動もほぼ平行移動。
だからロッドエンドスペーサーを使っても意味がないフラットスペーサー(単純カラー)で十分なわけです。
見たら欲しくなる
効果はなくとも、マニアックな方はこれを見たら欲しくなりますよ👇
写真は〇〇年のRC213Vです。
テーパータイプのロッドエンドスペーサーが使われています。
どうです? カッコいいですよね
ちなみに最近は段付きタイプが使われています。
個人的にはテーパーのほうが好みかな。
入手不可能!?
ここまで説明しておいてなんですが、入手はかなり困難です。
まず単純に、売ってるところが少ない。
それでもググれば何件かはみつかります。
ただし、欲しいサイズはまず無いです。
実は、ウチでもチタンで作ろうと考えたことがあります。
でも、これ、サイズを考え出すとキリがないんです💦
例えば、BabyFaceさんやAGRASさんのステップ。
ロッドエンドを使ってるので、RC213Vのようにすることが可能です。
でも、この2社が使うロッドエンドは同じではありません。
この時点で2種類必要となります。
また、ペダルの取付部の径も異なります。
さらに、車種によって長さ(厚み)も変わってるでしょうね。
そうなると「何種類作ればいいんだ!?」ってことになるんです。
精度を上げるための部品なので「1mmぐらいズレてもいいじゃん」では意味がない。
そんなわけで量産が厳しい商材なんです。
「どうしても欲しくなった」というのであれば、ワンオフできるカスタムショップにお願いするのが一番手っ取り早いでしょうね。
・
・
・
今回はここまでになります。
最後までご覧いただきありがとうございます。
コメント