こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
以前、インスタに投稿した 「案外知らない人が多いのでは」シリースをブログにまとめました。
ネタを見つけたら随時更新していきます。
また、ネタの提供もお待ちしてます!
- ディスクのサンスターと歯磨き粉のサンスターは同じ会社
- アクラポビッチは当初スコーピオンという社名だった
- ロッシグリップ、実はホンダ純正品
- bremboはブレーキだけではない
- Tドライブディスクはbremboよりホンダが先に開発していた
- タイラップ ≠ 結束バンド
- 意外なスポンサー:asics
- バイク普及率・第1位は和歌山
- あえてゴムホース
- 切り欠きがあるのが逆ネジ
- アキラ テクノロジー社の社名由来はヤッパリ!?
- ネジの下穴径の法則
- 意外と多いBOSCHのバイクパーツ
- ボルトはホンダが安い?
- ワイヤークラッチのユニットは4メーカーとも朝日電装製
- ステムナットのフタは乱流を防ぐ?
- 人によってサブフレームの解釈が違う
- トレールとは?
- bremboステッカーはどこ? OHLINSは?
- 油冷 ≠ オイルクーラー
- 意外! スナップオンにはT型レンチがない!?(2021/12/03追記)
- これ市販して欲しい① スズキのレース用グリップ(2022/01/07追記)
- これ市販して欲しい② 分割クランプのクラッチホルダー
- 超軽量! マグネシウム製キャリパー(2022/03/12追記)
- どこに消えた? ESSO、Mobil、JOMO(2022/03/30追記)
- オフロードコースはまるで採掘現場
- ゼブラゾーンは走行OK
- ブレーキパーツの組立にはひまし油
- brembo用ホースはNISSINにも使える!?
- スナップピンと松葉ピン
- ボルトとねじは違う!
ディスクのサンスターと歯磨き粉のサンスターは同じ会社
正確には元同じ会社。
現在は同じグループ会社です。
元々は自転車部品の販売会社だそうです。
アクラポビッチは当初スコーピオンという社名だった
商標がバッティングしたため名前が変わりました。サソリマークの由来はスコーピオンという社名からきてます。
ちなみに、スコーピオン時代のマフラーは今ほど洗練されてません。正直、イマイチな記憶が残ってます。
ロッシグリップ、実はホンダ純正品
ヤマハのM1に装着されたこのグリップ、CBR等に使われているホンダ純正品なんです。
ロッシがホンダからヤマハに移籍してもこのグリップを使ったことから、ロッシグリップと呼ばれるようになりました。
純正品番は
左:53166-MY9-890
ホンダ純正 グリップ L ハンドル 53166-MY9-890 JP店
右:53165-MY9-890
ホンダ純正 グリップ R ハンドル 53165-MY9-890 JP店
長さ 119mm (実測)
その他にもレースで使われてるグリップを 【ファクトリーライダーが使用するグリップ】 で紹介してます。
bremboはブレーキだけではない
実は、bremboってホイールも作ってるんです。DUCATIの純正採用もされてます。
ちなみに、ブレーキのAPレーシング、ベアリングのSKF、ホイールのマルケジーニ、これらの会社はみんなbremboに買収されてます。
スゴイですね、ブレンボ!
Tドライブディスクはbremboよりホンダが先に開発していた
Tドライブ と言ったら bremboのオリジナルって思われてますが、実は1980年代にホンダがすでに使ってたんですね。
どうして普及しなかったのだろう?
タイラップ ≠ 結束バンド
結束バンドのことをタイラップと思ってる方が多いのでは? 結束バンドの英語名は、ケーブルタイ です。
多くの人がタイラップと思っているのは実はインシュロックなんです。
詳しくは 【こだわるならタイラップ】 の記事で説明してます。
意外なスポンサー:asics
RC213Vのスポンサーの中に 「asics」 があるの知ってましたか? ワーキングシューズ (作業靴) やウェアのサポートなんです。
これは正直、知りませんでした。SNSで投稿した際に教えてもらいました。
ちなみにこのHRC仕様のワーキングシューズ購入もできます。
Team HRC ワーキングシューズ ⇩
Webikeで購入できます>>
同じモデルで「HRC」 のロゴなしはコチラ⇩
アシックス ウィンジョブ CP210 クラシックレッド×ホワイト アシックスジャパン(株)
バイク普及率・第1位は和歌山
所有台数1位は人口の多い東京なんですが、人口比率となると和歌山なんです。
なぜ和歌山が1位なのか!?
その正確な理由はわかっていないようです。
あえてゴムホース
最近、レースではゴムのブレーキホースの使用率が高いです。ゴムホースのタッチの具合がいいんでしょうね。
いずれこの内容で特集もやりたいと思います。
切り欠きがあるのが逆ネジ
チェンジロッドは切り欠きがあるのが逆 (左) ネジになります。
ホンダのファクトリーマシンには切り欠きがありません。ナットの色で区別していると思われます。
青のナットが正ネジ、赤のナットが逆ネジ。
アキラ テクノロジー社の社名由来はヤッパリ!?
フランスに AKIRA technologies という会社があります。実はこの会社、カワサキのエンジン開発に携わっています。
カワサキレーシングの動画にも出てきます⇩
こっちが会社のサイトです⇩
https://www.akira.pro/
この会社の「アキラ」のロゴが気になってたのですが、関係者に聞いたところヤッパリ 映画のAKIRAが好きで社名にしたらしいです。
ネジの下穴径の法則
バイクに使われるネジサイズの下穴径 ⇩
この表を見て穴径に法則があることがわかりますか? 実は下穴はネジサイズからピッチを引いた数値なんです。
例えばM6の場合、ピッチは1.0です。
よって、6から1を引いて下穴は5になります。
ピッチ1.25 の場合は1.2を引きます。
ボルトサイズのピッチさえ覚えてしまえば
下穴径の一覧表はもう不要です。
ちなみにM10の場合、並目と呼ばれる通常ピッチは 1.5です。
対してバイクに使われるピッチは細目の 1.25になります。
また、ブレンボの場合はマスターシリンダーが、M10 P=1.0
アキシャルキャリパーが、M10 P=1.5
M12は並目が1.75に対し、バイクが1.25になります。
ネジの下穴加工だけでなく、ボルトの購入時も間違えないよう注意してください。
意外と多いBOSCHのバイクパーツ
BOSCHはブレーキホースやABS等の制御装置も作ってます。それもGPマシンから市販車まで。
写真の黄色のスリーブに書かれたBOSCHの文字、見えますか? いずれ、BOSCH特集もやってみようと思います。
ボルトはホンダが安い?
3本ともM6のフランジボルトです。
バイク用は工業規格よりもワンサイズ小さくなってます。
頭部の六角二面幅が工業規格が10mm
対してバイク用は8mm
また、見たところホンダとカワサキで全くですね。出どころが同じ可能性が高いですね。
ちなみに、同じサイズでも値段は異なります。
ホンダが40円、カワサキが70円。
ワイヤークラッチのユニットは4メーカーとも朝日電装製
国内4メーカーのクラッチレバーの裏にはADの刻印があります。これ朝日電装社の略なんです。
頭のKはカワサキをあらわします。
その他にH、S、Yからはじまる刻印があるわけです。
メーカー別にちょっとした違いがあります。
詳しいことは、別の記事で紹介する予定です
ステムナットのフタは乱流を防ぐ?
ファクトリーマシンのステムナットって必ず蓋がしてあります。これはコクピットに乱流を発生させないのが目的らしいです。
走行風がステムの下側からステムシャフトの中を通ってカウル内側に流れ込むことにより乱流が発生するそうです。
「だったら、ステムの下に蓋したほうが効果があるのでは?」と思ったのですが、フロントスタンドが使えなくなるわけです。
チームによってはフタの代わりにスポンジを詰め込むところもあるそうです。
実際に目で見えるわけではないので、どのような乱流が発生されているのかわかりません。
また、雨天の際に巻き上げた水が噴きあがってくるのも防ぐそうです。
人によってサブフレームの解釈が違う
「サブフレーム」 と聞くと上のような後付けの補強フレームをイメージしませんか?
それは皆さんが、ロードバイクユーザーだからです。オフロード (モトクロス) ユーザーの場合は解釈が違います。
ロードバイクでいうシートレールが、オフロードでのサブフレームになります。
パーツリストでもロードバイクにサブフレームと使ってるのはKTMだけ。
その他メーカーはシートレール、もしくはリヤフレームと記載してます。
なお、アフターパーツとしてのサブフレームは商品名です。造語です。
最初にはじめたのはどこだろう?
アクティブ? イエローコーン?
ちなみにキャリパーサポートもそうですね。
キャリパーは本来、フロントフォークに直接固定されるため純正部品にキャリパーのブラケットはありません。当たり前に「キャリサポ」と呼んでますが、あれもどこかの商品名ですね。
トレールとは?
バイクの構造に詳しい人が 「トレール」 と聞くと、キャスタートレールが浮かびます。
でも、オフロード (モトクロス) ユーザーは違います。
競技用のモトクロスに対して、公道用 (ナンバー付) をトレール車と呼びます。
初の公道用オフロード車が、ヤマハの 「トレール250DT」 だったことからきてます。
bremboステッカーはどこ? OHLINSは?
実はファクトリーマシンにbremboのロゴはありません。OHLINSもありません。
なぜか? 答えは単純、レースサポートしてないからです。
実はどのチームも購入してます。
もちろんアフターサービスはありますよ♪
油冷 ≠ オイルクーラー
オイルクーラーがあるから油冷! というわけではありません。
エンジン内にはオイルを循環させるためにオイルポンプがあるわけですが、油冷エンジンにはもう1つ、冷却用のオイルポンプがあります。
そのポンプによってピストンやシリンダーヘッドにオイルを噴射し冷却させるのが、油冷システムです。
なお、令和の油冷は進化しました⇩
シリンダーヘッドへのオイル噴射ではなく、シリンダーヘッドのまわりをオイルが循環する構造です。
意外! スナップオンにはT型レンチがない!?(2021/12/03追記)
「早回し」 と言ったらT型レンチ。
ラチェットよりも早く回すことができます。
ピットクルーには必須工具です。
それが意外にもSnap-onにはありません。
エクステンションバーというソケットを組み合わせるTハンドルはありますが、ソケット固定タイプはないんです。
※昔はあったようです
これ市販して欲しい① スズキのレース用グリップ(2022/01/07追記)
表題は 「これ市販してほしい」 とありますが、正しくは「これ再販してほしい」です。
このグリップ、以前は品番もありスズキから購入できましたが(※ 購入できる店舗は限られてました)
数年前に廃盤となってしまいました。
握り心地と見た目が気に入って、ずっと使っていただけに残念。
ちなみにこのグリップ、ホンダも昔から使ってます⇩
写真はレッドブルホンダのCBR1000RR-SP2
他にも、TSRさん、ハルクプロさんといったホンダのチームで見られます。
ホンダがスズキから購入してるのか、もしくはその逆なのか。 そこまで詳しくはわかりませんが、同じものであることはたしかです。
これ市販して欲しい② 分割クランプのクラッチホルダー
⇧ヤマハファクトリーが使ってるこのクラッチホルダー。パッと見は純正だけど、よく見ると違う。
ピボットピンが市販品と違い大きくなってます。でも重要なのはソコじゃない。
クランプが分割式なんです。
これだったら脱着作業が容易になります。
ちなみにこれが純正品。
ホンダ、ヤマハ、スズキのSS系に使われています。
純正品は分割できないから外すのがメンドクサイ。いちいちスイッチとグリップを外さないと。
実はこれ品番もあって購入できるのですが、レース用のためスイッチがありません。ぜひ市販車採用してほしいですね。
超軽量! マグネシウム製キャリパー(2022/03/12追記)
これ⇧ マグネシウム製なんです。
おまけにピンとボルトはチタン製。
極めつけはピストン。
なんとプラスチック製!
実はこれ、ダミーキャリパーなんです。
昔は “リヤブレーキは使わない” ってライダーが多く、こんなキャリパーが存在したようです。
でもこれってレギュレーション的にどうなんですかね?
どこに消えた? ESSO、Mobil、JOMO(2022/03/30追記)
先日、ふと思いました。
「最近、ヨシムラさんへのJOMOのタイアップがないなぁ」
それもそのはず、JOMOってもうないんですよね。気が付けばガソリンスタンドの種類って凄く減ってますね。
まとめるとこんな感じです⇩ ※石油元売会社のみ。 JA等は省く
ちなみに我が家では、シェルを利用していますが、もうすぐシェルはなくなるみたいですね。
アプリはすでに出光に変わっています。
オフロードコースはまるで採掘現場
このブログを見てくださる大半の方がロードバイクユーザーではないでしょうか?
皆さんはオフロードのコースって行ったことありますか?
はじめて行ったときは衝撃でした(゚д゚)!
「えっ! コースなの? 工事現場じゃん」 って感じです。
ゼブラゾーンは走行OK
「ゼブラゾーンは走ってもOK」 って意外と知られてない。
ルール違反じゃないから罰則もない。でも、事故がおきた場合の過失が多くなるから注意!
ブレーキパーツの組立にはひまし油
新品のマスターシリンダやキャリパーを分解するとピストンにうっすらとオイルが塗ってあります。あれ実は、ひまし油 (キャスターオイル) なんです。
本来、ブレーキフルードを塗るのがベストなんでしょうが、フルードは漏れる可能性があります。
配送中や店頭で漏れたら大変です。てなことで、ひまし油が使われています。
余談ですが、オイルメーカーのカストロール社 (CASTROL) はキャスターオイルが、社名の由来だそうです。
brembo用ホースはNISSINにも使える!?
NISSINとbremboでは、リザーバータンク用のホースサイズが異なります。
NISSIN用ホース 内径7~8
brembo用ホース 内径6~7
マスターシリンダ及びタンクの差し込み口のサイズが、NISSINとbremboで違うためです。
でも実は、brembo用のφ6ホースがNISSINにも使えます。
上の画像を見てください。
bremboマスターとNISSINタンクの組み合わせなんです。
実はこれ、耐久ではよく見る仕様。
耐久ではbremboタンクは容量不足なんです。
マスターシリンダー側とタンク側でホースの膨らみ方が違うのわかりますか?
ゴムだから、伸びて入ちゃいます。
スナップピンと松葉ピン
レースマシンのクイックリリース機構で最も多く使われるのが、スナップピンによる固定。
スナップピンは松葉ピン、Rピン、β(ベータ)ピンとも言われますが、実はスナップピンと松葉ピンは異なります。
左がスナップピン、右が松葉ピン。
微妙な違いがわかりますか?
松葉ピンはフラット部が長いため、差し込んだ際に、奥に入り過ぎることがあります。
よってオススメはスナップピン。保持力が高く、松葉ピンより若干小さいです。
ウチのリヤスプリングキットに付属してるのもスナップピンになります。
ちなみにRピン、βピンは見た目からそう呼ばれるだけで正式名称ではありません。
ボルトとねじは違う!
実は、JIS規格でボルトとねじは分かれてます。
ボルト (BOLT) はナットとセットで使用するおねじ。 対して、ねじ (SCREW) は ナットを組まずに使用するおねじ。またはボルトを含むねじ山をもつ品の総称なんです。
・
・
・
とりあえず、今はここまで。
新ネタがみつかり次第、更新していきます!
コメント