こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
バイクのメンテナンスやカスタム作業の時に
「ボルトをナメちゃった~😥」
そんな経験ありませんか?
ボクも正直、メカニック仕事は得意ではありません。
特にディスクボルトの取外しは大嫌い!
ボルトをなめるのは、自分の腕が未熟なのか?
それとも使った工具が悪いのか?
何人かのメカニックの人に質問してみました。
また、合わせてオススメの工具についても教えていただきました。
レースから一般整備までこなす一流メカニックの方たちの意見を聞いてみましょ~!
テクニックと工具、どっちが大事?
【結論】 必要なのはズバリ、経験!
とあるメカニックの方に聞きました。
(※ボクが工作機が得意ということを相手の方は知っています)
良い作業をするのに必要なのは腕だと思いますか?
それともイイ工具ですか?
じゃあ、逆に聞くけど、上手に切削するのに必要なのは?
経験ですね。切削方法や刃物選びも含めて経験です。
もちろん切れない刃物はそもそも使いません・・・
それと一緒だよ。 経験が一番大事!
う~ん!? なんか和尚さんに小坊主が諭された感じです (-_-;)
このあとも何人かのメカニックにも尋ねましたが、似たような返事でした。
プロが選ぶオススメ工具
「工具はそれほど重要ではない!」
そう言う人達に限って、高級工具使ってたりするんじゃないの~😩
と思っていましたが、調べたところそうでもない。
工具の種類によって、使うメーカーを分けています。
ということで、レースメカニックが選ぶ工具をご紹介します。
ちなみにファクトリーチームは、工具メーカーからのサポートがあります。
例えばヤマハファクトリーの場合👇
MAC TOOLS がスポンサーなので、基本MACを使うことになります。
ファクトリーチームが使う工具はコチラで紹介してます👇
カッコいい工具と言ったら、そりゃファクトリーチームの工具でしょ
ドライバー
まずはドライバー。
これに限っては皆さん【PB】一択でした。
「先端が硬くて潰れない」
「持った時のバランスがいちばん良い」
そんなコメントが多かったです。
ただPBのプラスチックグリップは臭い!
ウ〇コみたいなニオイがします(*_*)
スイスグリップタイプは臭くないのですが、汚れが拭きとりにくいという問題があります。
ヘックス(六角)レンチ
ドライバーにつづき【PB】が一番人気でした。
硬くてねじれにくいのが良いようです。
ただ、レースメカニックにとって六角レンチは使用頻度が低いようです。
基本はT型レンチにヘックスソケット。
六角レンチはT型レンチが使えない場合のみ使用とのこと。
特殊な状況を想定してか、ショートヘッドタイプをすすめる方が多かったです。
PB以外で名前があがったのが【EIGHT】
日本の六角レンチ専門メーカーです。
六角レンチを販売してる工具メーカーって結構多いです。
でも、そのほとんどがOEM生産なんです。
実際にしてるメーカーは数社しかなく、EIGHT (エイト) その内の1社なんです。
ラチェット
ラチェットは【Snap-on】が人気。
なかでもベンツマークのスイベルタイプがGOOD!
ヘッドがフレキシブルに動くので作業スピードが上がります。
ギアが細かく、タッチも抜群です。
もちろん永久保証も選ばれる理由の1つです。
※平行輸入品は保証の対象外となる場合があるので注意
ソケット
「ラチェットがスナップオンならソケットも同じだろう」と思いきや、そうではありませんでした。
1番人気は【Ko-Ken】でした。
実は、コーケンはソケット専門メーカー。
そのためソケットへのこだわりが強いようです。
そして何より安いのが特徴。
ソケットはショートとディープの2種類あったほうがいいので、安いコーケンはありがたいです。
ショートタイプ⇩
ディープタイプ⇩
もう1つのオススメは【Snap-on】
品質はもちろんですが、特記すべきは外径が小さいこと。
「他メーカーの工具は入らないけど、スナップオンなら使える」なんて話もよく聞きます。
例えば、bremboマスタークランプ。
レースタイプはボルト用の溝がすごく小さい。
フランジボルトは入っても、工具が接触してしまいます。それがスナップオンなら、余裕で脱着ができるわけです。
※平行輸入品は保証の対象外となる場合があります。
ヘックス ソケット
「ヘックスレンチと同じPBか、ソケットと同じスナップオンでは?」
と思いきや【MAC TOOLS】と言う回答が多かったです。
MACが一番遊びが少ないようです。
また、六角レンチで 【EIGHT】の名前をあげた人たちは、ヘックスソケットでもEIGHT推しでした。
さらにもう1つ【Ko-Ken】もあがっていました。
「ソケットと言えば Ko-Ken しか勝たん」
そんなKo-Kenファンのメカニックが少なくないようです。
T型レンチ
レースメカが一番多用するのが、T型レンチ。
サーキットでラチェットはほとんど見ません。
その最も重宝されるTレンの中でダントツ人気が【Ko-Ken】です。
「サイズ毎に本体の太さが違い、考えられてる」
「力がいれやs
「ハンドルの長さが丁度イイ」
「梨地の表面がグリップしにくく、早回しがやり易い」
そういった声を聴きました🫡
トルクレンチ
やはりトルクレンチ専門の【トーニチ】が良いようです
なかでも、オススメは MTQL70N
この工具はバイク用に作られたとか。
対応するトルク範囲が10~70Nm。
バイクにちょうどイイ数値です。
デジタルなら【Snap-on】が一番。
おそらく市販のトルクレンチの中では最高級。
僕も使ったことありますが、ギアのタッチが抜群! 最高!
一般的なトルクレンチとは一味違います。
ただ、自分のバイクを整備するだけにはちょっと高価すぎる代物です💦
スパナ/メガネレンチ
スパナ/メガネレンチ系をはじめて購入する場合は、コンビネーションがオススメ。
スパナはメガネが入らない所のみ。
基本はメガネを使用すること😉
メガネレンチを購入する場合は、オフセットタイプが万能。
そういったなかでオススメは【STAHLWILLE】
スタビレーのスパナは剛性が高く、かつ軽量なのが特徴。
梨地の仕上げは、油が付着しても滑りにくくなっています。
ペンチ/プライヤー
【KNIPEX】はプライヤー専門メーカー。
クニペックスならプライヤー全般、間違いありません。
なかでも ウォータポンププライヤーは超オススメ。
工具箱
工具箱に関しては「なんでも構わない」という回答が多かったです。
あと「2~3段のチェストはNG」という人が何人かいました。
これはボクも同感です。
そのサイズの場合、プラスチックのハードケースがオススメです。
理由はプラケースのほうが軽く、持ち運びが便利だから。
また、ステンレスやスチールの工具箱は体にあたると痛い!
まとめ一覧
上記の内容を一覧にまとめました👇
ドライバー | PB |
---|---|
六角レンチ | PB、EIGHT |
ラチェット | Snap-on |
ソケット | Ko-Ken、Snap-on |
ヘックスソケット | MAC TOOLS、EIGHT、Ko-Ken |
T型レンチ | Ko-Ken |
トルクレンチ | トーニチ |
スパナ/メガネレンチ | STAHWILLE (スタビレー)、HAZET (ハゼット) |
モンキーレンチ | BAHCO (バーコ) |
ラジオペンチ | KNIPEX (クニペックス) |
ニッパー | BAHCO (バーコ)、KNIPEX (クニペックス) |
ウォーターポンププライヤー | KNIPEX (クニペックス) |
プラスチックハンマー | PB |
ポンチ | PB |
スナップオン一色、マック一色で揃えると見た目が良く高級感もあります。
対して、種類ごとにメーカーが違うと、適当な感じに見えてしまいます。
でも、ホントにこだわるメカニックは、種類ごとに吟味してるわけです。
また、やらしい話ですが各工具メーカーが必ずしも自社で設計・生産してるわけではありません。
ヨソでOEM生産って話もよく耳にします。
特に有名メーカーほどOEMが多いと聞きます。
もちろんOEM品がダメと言ってるわけではありません。
ただ、どうしても製造メーカーのものよりも高額になりますね。
最後に
「弘法筆を選ばず」 という言葉、皆さんご存知ですよね。 「名人は失敗を道具のせいにしない」 という意味です。
でもこれって、空海 (弘法大師) の言葉ではありません。空海を称えて別の人が言ってるものです。実際に空海が残した言葉はこう⇩
「良工まずその刀を利くし、能書は必ず好筆を用う」
つまり、名人は必ず良い道具を使い、大切にメンテナンスしてる という意味です。
優秀なメカニックの人達も同じです。作業後に必ず汚れを拭き取り、決まった場所にしまいます。
優秀なメカニックと同じ工具を使うなら作法も真似しないとですね😁
・
・
・
ということで、今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございます
コメント