【ロックナットの種類とモトロックマンのオススメのKナットをご紹介】
こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
この度、モトロックマンではKナットというロックナットの取り扱いを開始しました。
そこで今回はロックナットの種類とKナットについてご説明します。
ロックナットの種類
ロックナットをロック機構別に分けると以下の3種類になります。
② ダブルナット式
③ カシメ式
はい、では順に説明いたしますが、今すぐKナットについて知りたいせっかちさんはコチラ
インサート式ロックナット
ゆるみ止め用にフリクション材を使ったナットです。入れ込んだ (インサートした) 物によって呼び名がかわります。
Uナット
金属のフリクションプレートを入れ込んだナット。バイクの純正ロックナットがこれになります。
上図のほかにもフランジ付きタイプ、薄型など様々ありますが、64チタンのUナットはあまり見かけません。
細かいことは省きますが、単純に生産が困難なためです。でも最近は少しづつ見かるようになりました。
ナイロンロックナット
フリクション材にナイロンを使ったロックナット。チタンでもナイロンのロックナットは昔からあります。
ナイロンナットのデメリットは厚いこと。緩み止めの抵抗を作るために、ナイロンに厚みが必要となります。その分、ナット自体も厚くなってしまいます。
ナイロンの代わりにOリングを使ったものもありますね。
ダブルナット
ニコイチのダブルナット。
1つ目のナットが対象物を固定し、2つ目のナットが1つめ目のナットを固定します。
緩み止めの効果はロックナットなかでは最高クラス。その分、おねじへの攻撃性が高いという声もあります。
場所をとることや手間がかかることもあり、バイクでは使用されません。
カシメナット
ナットの出口を変形させることで、ゆるみ止め効果をつくるロックナット。
カシメの方法は2つあります。
1つ目がコチラ ↓
頭部を叩いて出来た、いわゆるバリでロックさせます。ちなみに、チタンでもこのタイプのロックナットは存在します。
そして、もう1つがKナット。
頭部の側面を潰すことで緩み止めの効果を作っています。
中央は、わかりづらいですが3点カシメです。
全くと言っていいほど知られていないKナットですが、実は意外なところに使われています。
RCSマスターの可倒レバーについたナット、これ実はKナットなんです。知ってる方も少ないのでは?
では、さらに詳しくKナットについて説明いたします。
Kナットのスペック
まずは、こちらを見てください↓
左がKTMの純正、右がモトロックマン製。実はKTMもKナットを純正採用してるんです。
パッと見、左右同じサイズに見えますが、左がM8に対し、右はM10なんです。
このように、ひとことでKナットと言っても様々。メーカーのよってノウハウが異なります。
そんなわけで、ここからはモトロックマンのKナットをご紹介します。
驚きの強度
材量は、ニッケルクロムモリブデン鋼。
その強度は1,100MPaに達します。
ちなみに、強度が490MPa以上の鋼材を高張力鋼と言います。さらに1,000MPaを超えるものを超高張力鋼と呼ばれます。
超軽量
強度が高いため、ナットを薄くすることが可能となります。例えばM6の場合、六角二面幅は工業規格で10mm。対してKナットは驚きの7mm!!!
材料が薄くなるため、軽量になります。また、フリクション材がないことも軽量化となります。
左から順に、
・カワサキ純正ロックナット
・他社製のチタンロックナット
・モトロックマンのKナット
・他社製のチタンのコンパクトナット
Kナットの重量は純正の半分以下!
カシメ式のロック機構
きわめつけはロック機構。
通常は金属プレートやナイロンのフリクション材を用いますが、Kナットは出口をかしめることで抵抗をつくりだしております。
従来は、先ほどのKTMのように六角のうち2面をカシメたもの。でも、モトロックマンの扱う新型製品は3点カシメ。より安定した保持力となっております。
なお、メーカーの検証では約15回の脱着が可能とのこと。
※締めこむ量によって異なります
異種金属接触腐食とカジリへの対策もバッチリ
亜鉛ニッケルめっきは鉄やステンレスより電位が低く、異種金属接触腐食のリスクを軽減します。
またさらに二硫化モリブデンコーティングによりカジリ防止対策も施してあります。
価格
まずは、スプロケナット用に M10 (P=1.25)をご用意いたしました。
1個 480円 (税別)
5個セットで 2,160円 (税別)
6個セットで 2,590円 (税別)
※輸入品のため為替によって定価が変わることがあります。
いずれはM8、M6も展開する予定です。
まさに夢のようなロックナット。
航空機に使われることから海外では ジェットナット とも呼ばれ、米軍規格や航空宇宙規格に属しています。
バイクレースでも知らない人が多いKナットですが、知ってる人たちはもう使ってます。
さぁ、マニアックな方、変態さんのご注文お待ちしております(笑)
コメント