こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
先日、タイヤをスポーツモデルからツーリングモデルに変えました。最近ではバイクは子どもの習い事の送迎がメイン。
「安いのでいいや」って思ったのですが、変えてビックリ! 重い! 曲がらん! 乗りにくい!
これほど違うとは・・・(-_-;)
う~ん、でもしばらくはこれでガマン。
とゆことで、今回はタイヤの話です。
と言ってもタイヤ性能なんて専門外、なので「レースとタイヤの関係について」です。
ブリヂストンの勝率
まずは、これ見てください。
2019年の鈴鹿8耐のリザルト(レース結果) ⇩
表の右端がタイヤの欄です。
以下のように省略されます。
DL = ダンロップ
MI = ミシュラン
PI = ピレリ
TBA = 未定
ブリヂストンがハンパないですね。
1~10位中、9位のモリワキさんを除いてBS (ブリヂストン) なんですよ。
なお、この8耐でのBS使用率は約5割。
では次、こちらを見てください。
2019年のJSB1000 (スーパーバイク全日本選手権) のランキングです⇩
出場チームの8割以上がBSタイヤを使用しています。JSB1000にはタイヤメーカーの制限はありません。自由です。それなのに、これだけのチームがBSを使います。
これはつまり「BSでなければ勝てない」 ということなんです。
JSBのシェア約80%!?
シェア80%って言ったらスゴイ数字です。
でも、BSが最高ならどうしてJSBでのシェアが100%じゃないのでしょうか?
答えは レースチームとタイヤメーカーの事情にあります。
BS社だって欲しがるチーム全てに供給できません。おそらく年間でレースに使うサポート枠が決まっているのでしょう。
じゃあ、その枠に入れなかったチームは以下の2択になります。
・別のタイヤメーカーのサポートを受ける
別のタイヤメーカーから
「タイヤサポートするよ」って言われたら、「じゃあお願いします」って返事になりますよね。
8耐のシェアは50~60%!?
✓BSが最高ならどうして8耐のシェアが100%じゃないのか?
【答え】日本のレース事情と海外チームの参加にあります。
✓日本のレース事情とは?
【答え】JSB1000の参加チームのほとんどが8耐に出場するため。
当然、JSBで使っているタイヤメーカーで8耐も走ります。JSB1000のシェアは80%です。従って、この時点でBSが100%になることはありません。
✓海外チームの参加とは? なぜ海外チームが8耐に参加するか?
【答え】鈴鹿8耐がEWC (世界耐久) のうちの1つだから
現在のEWC (世界耐久) は以下の5戦。
② ルマン 24時間
③ スロバキア 8時間
④ オシャスレーベン 8時間
⑤ 鈴鹿 8時間
フルエントリーしているチームは鈴鹿にも参戦してくるわけです。
ちなみに8耐のリザルトで※マークがあるのが世界耐久にフル参戦しているチームです。
なぜ海外チームがBSを使っていないか?
【答え】BSが海外チームをサポートしていないから
EWC (世界耐久) に供給する余裕がないんでしょうね。サポートを受けているのは TSRとYARTの2チームだけです。この2チームを除くチームの参戦によってシェアが下がるというわけです。
ちなみに2021年はSERT (Suzuki Endurance Racing Team) とヨシムラが共同でエントリーします。
いつもならSERTはダンロップなのですが、ヨシムラと共同チームのためBSを使ってます。
タイヤの技術は日進月歩で進化
タイヤは、バイクの性能・気候・コースに影響されます。
BSはJBS1000や8耐においては無敵です。でも、状況や環境が変われば結果も変わります。
現にJ-GP3においては2021年、2022年とダンロップを使用している7Cが優勝しています。
まとめ:日本の技術は世界一
レースにおいて優勝争いするのは常に日本車です。タイヤも日本製が一番です。
なんだかんだ言っても日本の技術はスンバラシイです。
以上で ”ブリヂストン最高” の話はおわります。
でもせっかくなので、オマケを1つ
おまけ:タイヤのワンメイク
タイヤによってレースの勝敗が大きく左右されます。これでは、ライダーの技量 と マシンの性能 に優劣がつきません。
そこでタイヤのワンメイクのレースが存在します。共通のタイヤをつかったレースのことです。
主なタイヤのワンメイクとして以下のレースがあります。
SBK → ピレリ
ST1000 → ダンロップ
ST600 → ブリヂストン
ちなみにワンメイクにはタイヤのほかにエンジンがあります。
Moto2はトライアンフのStreet Triple RSのエンジンを使ったレースになります。
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