チタンの真実・第一弾:チタンは希少、でも実は・・・地殻の存在量は9番目に多い!
こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
「チタンボルト、かっこいいですよね~。でも、やっぱり高いんだよね~」
ってコメントをよくもらいます。
そう、チタンボルトってやっぱり高級品なんですよね。。。
なぜ、チタンは高いのでしょうか?
今回はチタンが高価な理由を説明いたします。
チタンが高価な理由
チタンが高いのはズバリ、レアメタルだからです。
レアメタルってなに?? と思ったあなた!
これから具体的にどういうものか説明します。
レアメタル、希少金属(きしょうきんぞく)は、様々な理由から産業界での流通量・使用量が少なく希少な非鉄金属のこと。
『 ウィキペディア (Wikipedia) 』
チタンは希少金属だから高価
そう、チタンは希少な金座なんです。
それなのにMotoGPではスプロケットにチタン使ってます⇩
「無駄使いするな!」 って言いたくなります(笑)
でも安心してください。
実はチタンは少なくないんです。
はっ!? どういうこと?
って思いますよね。
先ほどの文章にはこうあります。
「流通量が少なく希少」
流通が少ないのには2つ原因があります。
② 元素を金属化・材料化させるのが困難
では、チタンはどちらでしょうか?
そう、チタンは後者(金属化・材料化させるのが困難)なんです!
チタンは製錬・精錬が困難だから高価
チタンが希少なのはズバリ、材料化への工程が困難だからです。
まず、鉱石から金属を取り出す工程があります。
これを製錬(せいれん)と言います。
次に、不純物の多い金属から純度の高い金属を取り出す工程があります。
これを精錬(せいれん)と言います。
チタンはこの製錬と精錬がとってもたいへんなんです。
なぜかと言うと、チタンが一瞬にして酸素と結合するからです。
そのため、精錬作業は真空状態もしくはアルゴン中で行う必要があります。
この作業がチタンを高価にしているのです(*_*;
それに加え、チタンは難加工材でもあります。
切削・プレス・溶接加工が困難です。
高価なチタン材のうえ、加工コストもかかるというわけです。
チタンが高価な理由・まとめ
チタンの元素自体は少なくない
↓
しかし、元素から金属材にする工程が困難で、コストがかかる
↓
よって、チタン材は高価になる
↓
また、チタン材の加工も困難で、コストがかかる
↓
結果、チタン製品は高価となる
チタンの真実:存在量は第9位
先ほど、「チタンの存在量は少なくない」 と言いました。
では実際にどの程度かと言うと
地中の元素が77種類あるなか、9番目の存在量なんです。
地殻内元素ベスト10
では、地中の元素ベスト10を発表します。
あれ? 第9位と言っても全体の0.66%なんですね。
たった、0.66% !?
いえいえ、よく見てください。
上位に金属ではない元素がかなりの割合を占めてるんです。
金属だけで見ると、
アルミニウム、鉄、マグネシウムときてチタンは4位なんです。
そう、実はチタンはたくさんあるんです。
チタンはレアメタルでない
そもそも 「レアメタル」 は和製英語なんです。
海外ではチタンを 「マイナーメタル」 と呼びます。
(実際にアメリカの取引先でもマイナーメタルと言ってました)
レアメタルと言うと別の意味になります。
マイナーメタルとレアメタルの違い
流通の少ない希少金属全般を 「マイナーメタル」 と言い
そのうち存在量が極端に少ない希土類元素を 「レアアース」 と言います。
英語圏における 「レアメタル」 はこの「レアア-ス」 になります。
ちなみにレアアースは以下の17種類のみ
どれも聞かない名前ばかりですね。
それだけ レア(稀(まれ)で珍しい) ということですね。
ウルトラマンの光線みたいな名前ばかり(笑)
はい、今回は以上になります。
この内容が話のネタにでもなれば幸いです。
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