【巷の噂、チタンは折れるってホント?】 結論:折れます ( ノД`)シクシク…

この記事は約6分で読めます。

\投げ銭始めました/
このブログが『面白いな』と感じたあなた。
僕に缶コーヒー1杯おごってもらえませんか?
今後の糧になりますm(__)m

こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。

今回のテーマは、「チタンボルトは折れるのか?」

チタンボルトを扱うメーカーさんでよくあるテーマです。
モトロックマンなりの回答をしたいと思います。

スポンサーリンク

チタンボルトは折れるのか?

【答え】 折れます

いきなり核心をつきますが、
「折れるのか?」 と聞かれれば、「折れます」 と返事をします。

これまでに、少なくとも3桁の数のボルトに強度テストをしました。
自社製だけでなく、国内外の有名チタンボルトもテストしてます。

その結果・・・残念ながらチタンボルトは折れます。

テストの方法

今まで行った強度試験では全部折れました。
それもそのはず 「どれだけの荷重で折れるか」 という検査をしてるから。
折れるまで力を加えていく試験をしてるので折れます。

では、普段どんな試験かというと以下の2つの方法になります。

・工業試験場での引張強度試験
・ひたすら締めこむ試験

工業試験場での引張強度試験

強度測定には上図のような試験機を使います。
ホントは動画を撮りたいのですが、残念ながら試験場は撮影はNG 😢

チタンのほかに、同形状のクロモリ、ステンレス、純チタンを用意し
比較検証もしています。

この検査で面白いのが、結果が常に材質ごとに比例してること。

色のついたところが、比較検証してる材質です。
数値の低い順に並べると以下の通り。

純チタン < 鉄 < ステンレス < 64チタン < クロモリ

強度試験の数値はボルトの形状によって毎回異なります。
でも、必ず材質の順位は上の順になります。

またそれだけではなく、それぞれの数値が
表の数値に比例した結果になります。

ひたすら締めこむ試験

もう1つのテストは、細かいことは抜き、ひたすら締め込む。
何N・mで折れるのか、という試験を行っています。

実際にボルトが折れるときって、締めこんだどきが大半。
「使ってて気づいたら折れてた」 って、あまり聞かないです。

なので、こっちのテストのほうが現実的と言えるかも?
なお検査では、規定トルクの1.8倍に耐えた時点でOKとしてます。

この検査で厄介なことは、M8以上になると
固定用の治具や工具がボルトよりも先に破損すること。
よって、ボルトが折れる数値がいまいち正確に測れない (-_-;)

似たことをしてる動画を見つけましたが、
やはり工具が変形していました ⇩

チタンボルトの種類

さて、ここからがこの記事の本題です。

チタンと一言でいっても種類があり、
ボルトに使用されるチタン材は、
Ti-6Al-4V と 純チタン(2種) があります。

他の種類のチタンボルトもありますが、
一般的に流通してるのはこの2つです。

Ti-6Al-4Vボルト

Ti-6Al-4Vは、通称64チタンと呼ばれ
チタン (Ti)のほか、6%のアルミ (Al)と4%のバナジウム (V) が
含まれたチタン合金です。

ファクトリーチームが使うチタンボルトは、この64チタン。
モトロックマンを含め有名ボルトメーカーもこの材質です。

よって、「チタン」 と言ったら、64チタンのことを指します。

純チタンボルト

純チタンと聞くと高級感がありますが、実は逆。
純チタン(2種)はチープで、強度も64チタンの半分以下!

64チタンの強度 → 900N/㎟
純チタン の強度 → 393N/㎟

チタンやアルミなど、金属全般に言えることですが、
純金属よりも合金のほうが強いんです。

ちなみにガンダムに使われているガンダリウム合金も
主原料はルナ・チタニウム合金。
やはり合金なんですよ (笑)。

折れるチタンボルトの正体

ここまで来たら察しがつきますね。
そう折れるチタンボルトの正体は、純チタン製!

そして、チタンが折れるというイメージがついた原因は
自転車のステムのボルトなんです。

マウンテンバイクやロードバイクの某有名ステム、
これに付属されたチタンボルトが純チタンだったんです。

このステムの順チタンのボルトがバキバキ折れまくるため
世間にチタンボルトが折れるってイメージができてしまったんですね。

興味のある方は、「チタンボルト」 「折れる」 ってググってください。
どこのステムかすぐ見つかります。

はい、そんなわけで純チタンのボルトはバイクに使わないでください。

もっとも、強度がいらない場所なら純チタンでもいいです。
でもそれだったら、チタンより軽いアルミボルトを使うべきです。

では、間違って純チタンを購入しないよう
見分け方をお教えします。

純チタンボルトの見分け方

これが純チタンのボルトです ⇩

純チタンのの見分け方は以下の4つ
① 極端に安い
② 鍛造のまま、切削されていない
③ マットな質感、光沢がない
④ 表記の確認

極端に安い

ホームセンターや工務店で売ってるボルトは
全て純チタンで間違いありません

考えてみてください。
ポジポリーニのボルトをホームセンターに買いにいきますか?
64チタンは専門店でしか売ってません。

ネット通販でも極端に安い場合は注意が必要。

鍛造のまま、切削されていない

純チタンのボルトは安価です。
安いことがウリなんです。

それにわざわざ、コストのかかる切削なんてしません。
よって、切削してあれば64チタンと思って間違いありません。

光沢がなく、マットな質感

先ほどの写真、前項での説明にある通り
純チタンのボルトは光沢がないので見分けやすい。

でも厄介なのが、研磨してあるボルト。
バレル研磨した光沢のある純チタンが存在します。
また、アルマイトしたものも区別がつきにくいです。

ちなみに、先ほど説明した折れる自転車のボルトは
研磨がしてあります ⇩

こういったときは角をよく確かめてください。
研磨している物はカドが丸みをおびています。

また、切削品を研磨することはありません。
なので、エッジがあれば切削した64チタンです。

表記の確認

最後は一番単純な見分け方。
タグやポップの表記を確認すること。

■純チタンを意味する表記
「純チタン」、「JIS2種」、「Gr2」、「Grade2」

■64チタンを意味する表記
「64チタン」、「Ti-6Al-4V」、「α-βチタン」
「Gr5」、「Grade5」、「JIS60種」、「TAB6400」

まぁ、ウソの表記されたらそれまでなんですが・・・(-_-;)

チタンの真実

モトロックマンがお伝えするチタンの真実は8つを予定。
現時点で公開してるは5番まで。
全部見てくれましたか?

① チタンは希少! でも実は・・・
② チタンは軽い! でも実は・・・
③ チタンは錆びない! でも実は・・・
④ チタンは錆びさせない? 実は・・・
⑤ チタンは折れる!? でも実は・・・
⑥ チタンは強い! でも実は・・・
⑦ チタンは硬い! でも実は・・・
⑧ チタンは強度でクロモリに劣る? でも実は・・・


はい、今回の記事はここまで。
最後までご覧いただきありがとうございます。

\投げ銭始めました/
このブログが『面白いな』と感じたあなた。
僕に缶コーヒー1杯おごってもらえませんか?
癒しになりますm(__)m

チタンの真実
スポンサーリンク
この記事を書いた人
モトロオーナー

10代のとき『特攻の拓』の天羽時貞のバイクがカッコいいと思いSRを購入
  ⇩
カッコいいカフェレーサーをつくりたいという気持ちから某パーツメーカーに就職
  ⇩
自分で設計から製造までしたくなり退社し、マシニングを学ぶ
  ⇩
ROCKMANを起業
  ⇩
新たな挑戦を繰り返し
結果パーツメーカー、レースチームで多数の製品開発を行う
  ⇩
心機一転、元ROCKMANとMotoをかけて ”モトロックマン" と改名し、今に至る

モトロオーナーをフォローする
モトロオーナーをフォローする
モトロックマンブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました