買えるファクトリーパーツ 第10弾:タンクステー
こんにちは、オートバイのカッコ良さを追求するモトロックマンです。
今回はファクトリーチームのタンクステーの紹介します。各チームがどのようにブレーキタンクを固定してるのか?
なお、ファクトリーチームが使うブレーキタンクについてはこちらの記事で紹介しております。
【保存版】 ファクトリーチームが使用するブレーキタンク
スプリント用ステー
まずは、GPマシンのステーを紹介。
スプリントマシンのステーの特徴は、ボルト固定が多いこと。
耐久と違いレース中にブレーキタンクの交換はありません。よって、クイックリリースの必要はありません。
とはいえ、クイックリリース仕様になってるものもあります。
ちなみに、クイックリリースの定義は工具を使わずに脱着ができる機構を言います。
Repsol Honda, RC213V
ブレーキ側
板状から筒状に変形したステーになっています。とても凝った造りです。流石ホンダ!
なお、ステーはハンドルに固定されています。
クラッチ側
一見、板ステーに見えますが、ブレーキ側と同様にタンクの取付部がカラー形状になってます。
ちなみに現在はワイヤークラッチに変更してるためこのタンクは使われていません。
Monster Energy Yamaha, YZR-M1
ブレーキ側
無骨な溶接ステーです。スプリントですが、バンド固定による耐久仕様となっています。
クラッチ側
板を曲げたのではなく、この形状に切削してあります。大きい材料から削りだすわけです。とても贅沢な一品です。
Suzuki Ecstar, GSX-RR
ブレーキ側
目視での確認も難しく、写真におさめるのが非常に困難です。ステーがどこに取り付けてあるかもよくわかりません。
クラッチ側
ステーはマスターシリンダーのクランプに固定。当然クランプも専用品を作ってることになります。
ボルトではなく、ピンとスナップピンで固定しています。
以前のGSV-RRは無骨ですね。
比較すると、かなりスタイリッシュになったことがわかります。
耐久用ステー
ここからは耐久マシンのステーを紹介。
耐久仕様の特徴はブレーキタンクもしくはタンクステーが工具なしで脱着できること。
耐久では、転倒してハンドル周辺に破損があった場合マスターシリンダーごとハンドルを交換します。その際にブレーキタンクもマスターと一緒に交換するため素早く取り外せる必要があるわけです。
YART, YZF-R1
古くからあるスポンジステーです。
まだこの手法を採用してるチームがあったのは驚きです。
見ての通り脱着はかなり容易です。
Team GREEN, ZX-10RR
左右ともにゴムバンドで固定しています。
なお、左のブレーキタンクはリヤのサムブレーキ用です。
ちなみにSBKのKawasaki Racingもスプリントレースですが、同じ方法を採用しています。
ヤマハファクトリー、YZF-R1
ヤマハはトップブリッジにボルト固定。
タンクは14年までのR1用を使用しています。
ヨシムラ, GSXR1000
ヨシムラさんに限らずスズキのレースチームのほとんどが昔からこのゴムステーを使ってます。
ステーの下側でスナップピンによって固定されており、転倒時はステーごと交換します。
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ファクトリーチームのタンクステーは以上ですが最後に重大報告があります。
買えるファクトリーパーツ
最後に紹介したスズキのゴムステー。
なんと! このレプリカをモトロックマンで作りました。
【適応ブレーキタンク】
以下のNISSIN製タンク
・スズキ純正 59740-47H00(アセンブリ)
・ヤマハ純正 5SL-25894-20(タンクのみ)
・カワサキ純正 43078-1099(タンクのみ)
・デイトナ品番 36205, 77869, 90983
※外径φ50であれば他でも使用できます
【材質】
クロロプレンゴム (CR)
耐候性、耐熱性、耐薬品性に関し可もなく不可もなくの材質です
※弊社ではレース専用の消耗部品としての扱いとします。劣化による返品はお受けしません。
【定価】
1,980円 (税込2,178円)
【補足】
専用のクイックリリースピンも用意しております。合わせてご購入ください。
装着にあたって、矢印が指す突起を削り落とす必要があります。下側は削る必要ないのですが、削ったほうがスタイリッシュです。
ベルトン (ベルトサンダーの一種) があれば、あっという間ですが、ニッパーやヤスリでも加工できます。
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さぁ、マニアックな方、鈴菌の方の注文をお待ちしております
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